ベトナム編1
社会人3年目のとある平日の日中。
私は社内の退屈な打ち合わせから自席に戻ってきたタイミングで、
別チームの上席に声を掛けられた。
「ベトナムに行ってきてくれ」
すごい第一声であった。話を聞くと、ベトナムのある会社と今後やり取りを
するため、そこの視察をして来いというものだった。
というより、私は入社してから出張の経験がないのだが、
一発目の出張が国内でなく海外で大丈夫なのだろうか。
とりあえず誰が他に行くのだろうかと思い、私は「他のメンバーは誰か?」を
尋ねたところ、その上席はこのように答えた。
「お前一人だよ。お前一人でも大丈夫だろ。」
ん〜、別に私個人は全く大丈夫だが、会社的にいいのだろうか。
まぁ、一人なら一人で気楽なので、その場で了承した。
約一ヶ月後、出張の日となり、ベトナムへ到着すると、相手先の会社の日本人が出迎えてくれた。
その後はこの方が色々とベトナムでの面倒を見てくれた。
この人はAさんと今後は記載する。
日中は相手先の会社で仕事をし、仕事が終わると、Aさんが夕飯に案内してくれた。
1日目は屋外フードコートのような場所だった。
地元の人も多くいて、そのフードコート内のバーベキュー屋に行った。
そこで、Aさんは孵化寸前のウズラの卵や、氷入りのビールなど、慣れていないとお腹をこわしそうな
メニューを頼んだりしたが、特段問題なく私は夕飯を堪能した。
もしかしたら、この夕飯を問題なく堪能したから、このAさんは
「こいつは大丈夫」と思ったのだろうか。
夕飯後、そのAさんは私にこう尋ねた。
「○○○さんはこの後、遊べる人ですか?」
私は即答した。
「遊べる人です。」
すると、このように聞かれた。
「軽い方と重い方のどっちにしますか?」
何となく聞かれていることは分かる。
言うても、今回は出張扱いである。
また、私自信、アジアでの遊びは初であるため、「軽い方」を選択した。(続く)
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